昭和国産腕時計　【手巻き】セイコーチャンピオン850 　アルピニスト 稼働品

1963年（昭和38年）3月亀戸工場で製造開始されたセイコーチャンピオン　アルピニスト17石になります。
チャンピオンの後継機としての位置付けですが、チャンピオンを更に合理化したモデルになります。クロノス系のチャンピオンの特徴のブリッジ式テンプ受けではなく、一般的な片持ち式テンプ受けになっています。セイコー初のワンピース型ケースを使用したフェアウェイとよく似たムーブメントだと思います。ムーブメントには、850と851の2種類あります。出品物は1964年（昭和39年）製造の851になります。内部の部品の形状が少し異なるだけで外見は全く同じです。ケースはSTPの真鍮にクロムメッキされた物で裏蓋はステンレスになります。裏蓋はスナップ式ですが、ガスケットが入る防水仕様になっています。今の現状はガスケットは硬化していますので防水効果は余り（ほとんど）無いです。当時は10メートルが実用防水の規格になっていました。出品物は【アルピニスト】とネーミングされた防水仕様（当時）になります。時分針に夜光が入り文字盤にも夜光が入ります。文字盤は少し剥げがあります。全体が少し焼けているように見えます。プラスチック風防には、使用傷はありますが、割れやヒビは確認できません。時分針の夜光は綺麗に残っています。STPのケースのメッキの状態は少し曇りが出ている箇所はありますが、良好だと思います。裏蓋のアルピニストの証の山のモチーフも薄いですが残っています。リューズは当時のままですが、欠けも無く、SWの文字も健在です。修繕の履歴は不明です。精度の計測記録を写真で載せています。このアルピニストを相棒に、山に行きますか。

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