専用です[サイン！案内文]おれはろくろのまわるまま　評伝川喜田半泥子　千早耿一郎

この本もレアですが、
さらに献呈署名入り！
(どなたか女性宛て)
著者（実名伊藤健一）からの案内文付き
帯に微切れ

健全経営で金融恐慌を乗り切る偉大な銀行家の 自由奔放 “無茶苦茶” な 「遊び」ぶり。 会津八一、魯山人、 小山冨士夫らとの交遊も。

川喜田半泥子の颯爽とかつ飄々とした様子が浮かび上がってくる本
書名は、半泥子晩年の俳句「秋晴れやおれはろくろのまわるまま」からです。内容は、（元日本銀行理事）吉野俊彦氏が帯に簡潔にまとめてられています。「百五銀行の頭取を２０数年にわたって務めつつ、同時に、魯山人や唐九郎と並ぶすぐれた陶芸作家であった川喜田九太夫（半泥子）の評伝。複線的人生を貫き通した巨人の生き様が良く描かれている。作者自身も、かつて日銀の中堅行員であると共に作家として二足のわらじを見事にはき通した。川喜田氏の評伝作家として、彼以上に適当な人はあるまい。」サントリー美術館の乾山展では乾山の鳴滝窯をはじめとする半泥子の乾山研究が紹介されており、同書の内容とつながり感銘しました。半泥子は乾山について「内包される感覚の放逸性と実技の慎密性、、、ここに二つが一つになっているところに乾山の偉さと魅力がある」と書いているそうです。明治・大正・昭和にかけての陶芸、数奇者、経済界のことなど、多くの登場人物により大局観がつかめます。同書の文章の格調の高さにも感動しています。また半泥子の生涯以上にこれを書かれた千早耿一郎（伊藤健一）氏のことが気になってきます。
読者より


千早耿一郎（ちはやこういちろう）：1922-2010年。滋賀県生まれ。中国（上海、青島）で育つ。帰国して第一神戸商業学校卒業後、日本銀行入行。42年に入隊し、中国で初年兵教育を受けつつ「討伐」に出動する。現地の予備士官学校を卒業後、挺身攻撃隊長として訓練中、終戦を迎える。46年、日本銀行に復帰し、吉田満を知る。事務繁忙の時間を割き、吉田らと文芸活動に従事した。著書として、詩集に『長江』『黄河』『風の墓標』など、小説に『防人の歌』『蝙蝠の街』、ほかに文章論・事務管理論、伝記『おれはろくろのまわるまま――評伝・川喜田半泥子』『「戦艦大和」の最期、それから――吉田満の戦後史』などがある。

1957年第2回 中央公論新人賞（一期） 候補
「逃亡の記」
1958年第7回 文學界新人賞 優秀作
「銅像の町」

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