旅先で短波を聞きたいならばこんなラジオは如何ですか？　ソニー　ICR-4800

70年台のBCLブームは日本では割と早目にマニア中心のディープな世界になって一般向は収束してゆきますが、一方でソニーではICF-7600が世界的にヒットして小型短波ラジオは結構売れ筋商品となります。
70年台後半〜80年台初頭、同社は小型BCLラジオを国内向けというより海外向けを主力として作っていたかと思います。
折から78年にLAのKYOIと呼ばれた音楽番組専門短波放送がサイパンを経由日本でも直接聞ける様になります。インターネット等無かった時代ですから米国ヒットチャートを誰よりも早くリアルタイムで聴ける事に胸を躍らした少年達が居たのでしょう。
ソニーはKYOI用と称して何台か新型BCLラジオを投入します。世界初の全バンドデジタルチューニングのICF-2001もこの時に出された一連のラジオの一つですし、大ヒットしたICF-7600の後継機たるICF-7600Aもこの時期の発売だったと記憶します。
その中でこのモデルは最小最安の一台でしたが、それでも¥14800もしました。小生より多分10歳位下の世代の少年達には憧れのラジオの一台だったろうと思います。
IC11シリーズの様な左右に大きなダイヤルを付けた洗練されたデザインで、82年のグッドデザインも受賞しています。小型で緻密、精密な造りは如何にもソニー。
FMが聴けず、短波は限定的な5バンドで短波を気軽に聴く事に徹底したモデルとなっています。
スピーカーはΦ40mm位のフェライト型、躯体も薄く小さいので音はそこそこです。出力も0.2W位では無いかと思います。
今回確か此方で扱うのは7台目だと思います。
お買い上げの場合は届いたら必ず動作と状態を確認してから評価をお願いします。送付中に故障、破損する事は稀ですが有ります。それで「残念だった」という評価をつけられては此方の立つ瀬が有りません。
この個体はカバー付で入手した物で、不具合は全く無く、機能的にも全く問題ありません。
特筆すべきはカバーで、殆ど汚れも無くボタン類が嵌められない様な部分的な伸縮も有りません。
多分前オーナーは仕事用にこの個体を購入したものの、それ以降は殆ど使わずに持っている事さえ忘れて居たのではないかと思います。極端な話、新品の様です。
電池、カバー付です。
通例通り到着翌日迄の不具合には対応します。
ここまで状態の良い物は貴重でしょう。

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