M4697●江戸明治和本等＞かなめぐさ 手島堵庵作 石門心学施印集 江戸中期

●江戸明治和本●かなめぐさ 手島堵庵作 石門心学施印集 江戸中期
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】手島堵庵作。
【年代等】江戸中期刊。［京都］炭屋文蔵ほか板。
【備考】分類「心学」。『かなめぐさ』は、数丁程度の石門心学の小冊子（施印）を寄せ集めて一書としたもので、次の約20点を収録。まず、忠孝を説いた宋丞相文天祥語を掲げてそれを平易に解説した「忠孝二字解」と梅岩の教えの眼目である本心と本心に沿った生き方を略述した「講義旨趣」（堵庵作）を載せ、以下、本心を知る修行法を薬種の効能書きに見立てた「〈古今一粒〉天命本心円」、性を知る「自性」の秘訣を述べた「石田先生曰」、「心に物ある時は躰窮屈也、物なき時は心広く常にゆたか也」のような語を列挙して心の僻みを戒めた「戒謹」、本心を知ったと自ら思う邪見と本心を弁えた正道の違いや神国の道理を踏まえた生き方を諭した「邪正の弁」（河守施印）、孝行としての三つの養生（身・心・家）を説いた「養生講」（安永二年四月）、学問の大意が本心を知ることと教えた「問為学」、『〈男子・女子〉前訓』からの抜粋である「前訓口教〈13丁目〉」ならびに「前訓女口教〈女子2丁目〉」、姑・嫁・下女の心得を平易に説いた「女教訓（石田先生語録之内女教訓）」、父母の心を安くする方法と父母の身を安くする方法の二つから孝行のあらましを述べた「孝行問答」、本心のままに従うことを教えた「絜矩」、「君子は絜矩の道有り」で始まる『大学』の一節を引いて詳述した「大学伝十章」（施印）、「冥加」の字義や「一身の奢」が冥加を失う基となることなど天の冥加について詳しく諭した「女冥加解」（施印）、イロハ教訓歌の「〈児女〉ねむりさまし（いろはうた）」、『和論語』から要語を抜粋した「和論語抜書（武家部下）」および「和論語抜書（竜田大明神神託＊和論語神明部ほか）」（施印）のほか、「八木（米）」（堵庵書）「浮世面づくし」「大力・かねやい・曲持」（施印）「六根のいましめ」までを収録する。
★原装・題簽付・美本。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、2冊本が、8,000円。1冊本（かなめくさ、少し汚損・シミ）が、4,170円】。

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