サイズ縦32.2センチ横25.5センチ厚さ2センチA4より少し大きいくらいの大判サイズです。数年前にパリの古本屋で購入しました。出版年は1884年。タイトルは 『La dame de gai fredon』、シャルル10世時代の貴族の未亡人、ド・ゲフルドン夫人が自らの人生を振り返って語るという内容です。子どもの頃からの人生を振り返るので、フランス革命期の話や、ヴァンデーの虐殺の描写もあります。当時の貴族の視点から語られる史実も興味深いです。状態は140年前の古本にしては良い状態に保たれています。ページに経年の茶色のシミは出ていますが、そこまで酷くはなく、テキストは問題なく読めます。特筆すべきはカラー挿絵の美しさで、140年経っても往年の発色を保っています。良い銅版画家が挿絵を手がけたようで、当時の風俗が活きいきと描かれています。カラー挿絵のカーペットページ以外にも、小さな白黒の銅版画の挿絵がそこここにたくさん挿入されています。眺めているだけでも楽しいです。表紙は布張り、ミュシャ風のアールヌーボーデザインです。中身に比べて、表紙は汚れがあり(写真参照)、また背の角が擦れています。鑑賞品として美しいだけでなく、歴史に興味のある方も興味深く読んでいただけると思います。アンティーク品、ビンテージ品にご理解のある方のご購入をお待ちしております。状態に敏感な方は購入お控えください。
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