【厭魅En-miの腕輪】～感染魔術～

【厭魅En-miの腕輪】～感染魔術～
■魔法
厭魅とは、古代中国で発展した類感魔術の一種である。
類感とは「似たものは交感しあっている」という考え方だ。
厭魅の呪術では、 見立てが重要となる。

『感染魔術』
Contagious Magic
■魔法
『金枝篇』の著者として有名なイギリスの人類学者フレーザー (J.G.Frazer) の提唱し
また、魔術の根本的な法則。 類感魔術と対になる原理で、 2つを合わせて共感魔術として使うことも多い。

感染魔術は、別名「感染の法則」とも呼ばれている。
「一度接触のあったものは、離れたあとも相互に影響をおよぼしあう」
これが感染魔術が根幹としている考えだ。

たとえば肉体から切りとられた爪や髪の毛、あるいは愛用した靴、剣、服などの所持品は、持ち主のもとを離れたあとも、神秘的な力でもとの所有者とつながりを保ち続け、意味的には一心同体であると信じられた。

この法則を応用しておこなわれる感染魔術は、かつて接触していたもの同士の神秘的なつながりを利用して、望む結果を相手に与えようとする魔術である。

たとえば、 日本でよくみられる葬式の形見分け。 この慣習には、遺品で故人を偲ぶという意味だけでなく、 故人とつながりのあったもの (=故人そのもの)を所持することで、その加護を得ようという呪術的な意味合いがこめられている。

攻撃的な目的で使われる場合、 かつて接触のあった品を汚すか、 破壊することで、本体にもおなじことが起こるのを願うのがセオリーである。

類感魔術と重複するが、 人形に相手の爪や髪をいれ、それに呪法をかけるのが一般的にもっとも有名な方法だろう (この場合、 類感魔術と感染魔術を組み合わせて使い、相乗効果を狙ってもいることになる)。 ヴードゥー人形や丑の刻参りなどが、その例である。

感染魔術のベースである「一度接触のあったものはのちのちまで影響をおよぼしあう」という考えは、つい近世になるまで広い地域で強く信じられていた。

科学技術が発展するとめっきり廃れてしまった類感魔術に対して、感染魔術に対する恐怖は非常に根深く、その名残りである慣習(日本の神道における穢れの概念や、特定の血統との接触に対して嫌悪を抱く傾向など)や禁忌は、いまだに各地の社会にみることができる。

#魔術の腕輪
#魔術師タリカムの腕輪

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